「ビフォー・アフター」 | 本光寺住職のダラブログ

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これからのお寺は変わらなければ。「人間ダラといわれて一人前」を掲げる住職の、御門徒さんとのふれあいブログ、略して「ダラブロ」


 近頃、よく知合いから「住職のアノ写真を見たよ。あれは、いい写真だ」と、実物より余程いいと言わんばかりに褒めてくれます。この写真は寺の近くの写真店のショー・ウィンドーに、立派な額に入れられ通りから見えるように掛けてあるのです。自分で言うのも可笑しいが、僧衣姿の私がちょっと微笑んでいてその表情が自分で無いような、流石、これはプロの仕業だなと感じさせてくれます





 そもそもこの写真は、数年前に北陸大谷高校の卒業アルバムに使うためにこの店の人が撮ったもので、それを大きく伸ばしたものを、以来ずっとこの店先に飾ってあるのです。けっさくなことに、この店の前を通る通行人の中には、僧衣姿の私を見つけて思わず写真に向かって合掌をする人までがいるとか。私はその話をここの店主から聞いて「写真に黒いリボンをつけて、その前に賽銭箱を置いてみたら」と、からかったことがあります。

 写真といえば、最近自分の部屋で探し物をしていたら、一枚の写真が出てきたのです。これは私が9歳の時、東本願寺で得度をした時の物で、きれいに剃られたくりくり頭が愛くるしく、私もこんな頃があったんだな、と懐かしく暫くこの写真を眺めておりました。すると、立ち姿の私が僅かながら右に傾いていることに気付き、「あっ、そうだった」と一つの事実を思い出したのです。それは、実はこの時私は二日酔いだったのです。
前の日の晩、付き添ってくれた林という役僧が旅館で晩飯の時、私を相手にビールを勧めて飲まし過ぎたらしいのです。後で、帰郷してから、この林が父からひどく叱られていた様子を今でも私は覚えています。
写真二


 最後にもう一つの写真を紹介しましょう。これは最も新しい僧衣姿の写真で、今月、北陸大谷高校のサッカー専用グラウンド完成式での私が蹴り初めをした時の一コマです。二枚の写真を比べると、変われば変わるものと、自分ながらも苦笑して仕舞いました。さて、皆さんはこれでも写真を見て、手が合わさりますか。
写真3

住職の口癖 
 読経の上手い人は、ごまかすことも上手い。



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